松田軽太の日記

企業の情シスで働いています。このブログでは読んだ本など思いつくままに書いています。

RPAは人類の仕事を奪うのか? 結局、デジタルレイバー(仮想労働者)ってどうよ?

本当に最近では働き方改革という言葉を見ない日はありませんね!

昨今の働き方改革では事務処理改善の切り札としてRPAに期待が掛かっています。

 

こんにちは! 松田軽太です!

 

日経コンピューターの2018年6月21日号の特集記事に「RPA48」というRPA特集が掲載されていましたので紹介します。


しかしRPAという言葉は聞いたことがあっても「で?RPAって具体的に何なの?」と疑問に思われる人も多いでしょう。

 

そもそもRPAって何?

RPAとはロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)の略で事務作業を自動化するソフトウェアです。

 

新聞やニュースでも最近は毎日のように働き手不足が報じられます。


現在の日本の大きな課題といえば、高齢化社会とそれに伴う人口減少社会です。


そして団塊ジュニアと呼ばれる210万人にも及ぶ昭和46年から昭和49年までに生まれた世代がそろそろ40代後半にさしかかります。ということは、この団塊ジュニアがまもなく介護問題に直面することになるのです。


また少子化問題の大きな課題として子育て支援があります。

 

この2つの課題に共通するのは、今までのようにあたり前のように行われていた "長時間、会社で働くことが難しい” ということです。


特に昭和の時代から面々と受け継がれている「会社に縛られる時間が長い方が、仕事を頑張っている」という時間給的な発想から脱却する必要あるのです。

 

それを可能にすると期待されているのがRPAなのです。

 

■PRAはどのくらい普及しているか?

2018年は2017年の1.6倍、2019年は2018年の1.6倍、2019年は2018年の2.8倍、2021年は2018年の4.5倍という勢いで普及していくと予測されています。
(出展:Occams Business Research Global IT Robotic Automation Market 2015-2021)

 

日経コンピューターの記事によると、導入企業は3000社~5000社にも及ぶと推測されます。ここまで普及が進むと、もはやRPAバズワードとバカにしていられなくなるでしょう。


PRAでどんなことができるのか?

日経コンピューターの2018年6月21日号の特集記事ではRPA活用での48のポイントが紹介されています。

 

【PRAで成果を得るための勘所】

01.製造業にも役立つ

02.働き方改革の旗手に託す

03.試しに動かして実体をつかむ

04.大量の事務処理と好相性

05.対象の部署を絞り込む

06.業務担当者を手厚く支援

07.中小企業にこそ有効

08.組み合わせれば威力が増す

09.仕事が進むデータをロボで作成

10.複数画面からデータを集約

11.複雑化にも拍車も、副作用に注意

12.操作マニュアルの高度化も

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13.ORCとの相性は抜群

14.OCRの精度に過度な期待は禁物

15.大画面からロボも作業が容易

16.音声認識をロボ起動のキッカケにする

17.AIの学習データ集めに使える

18.取りにくいデータも自動取得

19.悪い情報の通知、ソフトロボに

20.目的と手段を取り違えない

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21.推進役は現場から

22.改めて要件定義の能力が問われる

23.デモは必ずなじみのある例で

24.何でもできるは幻

25.働きは若手社員並み

26.複雑な業務は後回し

27.経営者に訴求できる効果を示す

28.まずは身近な単純作業から

29.コツをつかんだら増力化に応用

30.新規事業のアシスト役に

31.連携ツールとして積極活用

---------

32.利点を示すのが理解を得る近道

33.10体試作でコツをつかむ

34.現場の「マクロ使い」を探す

35.稼働後を見据えた体制整備

36.身の丈に合ったツールを選ぶ

37.ロボを動かす環境を決める

38.アクセス権を洗い出す

39.ログイン方法に要注意

40.操作対象の性能チェックも

41.操作の洗い出しは計画的に

42.ビデオ撮影で操作を把握

43.80対20の法則でロボ化

44.ツールの制約は知恵でカバー

45.稼働後が本番と心得る

46.作業終了を報告させる

47.ロボの働きぶりをチェック

48.改善活動に終わりなし

 

 

と、まぁ、書き出してみると結構なポイントがあります。


この中で僕が気になった部分をざっと説明していきます。

 

『01.製造業にも役立つ』

製造業での導入事例はサントリーの取り組みが紹介されていました。
営業支援としてExcelに記録されている数百件の得意先にメールを送る作業の自動化や
商品の在庫が一定数以上を下回ると在庫補充のアラートメールを営業に自動送信する
という作業をRPAしました。

 

まぁ、タイトルで「製造業にも」とは書かれていますが、営業支援の業務ですね。

サントリーが運用して得た知見としては、意外にパソコンのスペックにRPAは左右されるということで、メモリーが4GBのパソコンだと動きが悪いのだとか。実際に運用する場合はメモリーが8GBのパソコンにしているそうです。


『13.ORCとの相性は抜群』

銀行や保険といった業務では紙での申込書が大量に届き、大人数で業務システムへの
入力作業を行いますよね?
このような入力業務をOCRRPAを組み合わせることが出来れば大幅に自動化することができます。


『22.改めて要件定義の能力が問われる』

RPAを導入して作業を自動化することは、業務を再構築するということになります。

実は意外に大変なのが、どの業務を自動化するかという範囲を決めることです。
RPAは指示された仕事は忠実にこなしますが、自分から進んで業務を自動化するような
ことは出来ません。


それはRPAではなくAIの領域になります。

 

つまり人が「この仕事をこのように行いなさい」と指示しなければならないわけです。
となると、その部署にどんな仕事があって、それがどのようにつながって次ぎの人に
渡されるのかを明確にしなければなりません。

 

ということは要件定義業務分析をする必要があるのです。

 

しかし業務分析すると言っても、部署の中で誰がどんな仕事をしているか明確に
なっている部署はあまりないではないでしょうか?

 

製造業の工場ラインであれば、どのように商品が組み立てられていくのかを目で見る
ことができますが、事務作業はパソコンの中で情報が加工されるので、なかなか見えません。

事務処理をホワイトカラーと呼びますが、実際の作業はけっこうブラックBOXだったりします。

 

では、どうすれば部署の仕事を把握することができるのでしょうか?

 

面倒かもしれませんが、そのためには業務棚卸し表を作成する必要があります。


それにより誰がどのような作業をどのようなサイクルで行っているのかが把握できるようになります。

 

その中からRPAに向いている作業とそうではない作業を仕分けするのです。


また業務棚卸しをすることのメリットとしては、意外にやらなくてもいい作業が見つかるという部分です。


ではRPA導入効果が大きい業務は何でしょうか?

 

判断基準の参考としては
 「作業の手間がかかるメンドクサイ作業」
 「定期的に行うルーチン作業」
 「普段から作業ミスが多発する作業」
が候補になるでしょう。


『34.現場の「マクロ使い」を探す』

どの職場にもExcelマクロを組んで作業の自動化を進めている人材が数名はいますよね?RPAをスムーズに運用していくためにはExcelマクロの運用管理を出来る人材がうってつけなのです。


そもそもRPA自体巨大なExcelマクロのようなものです。

 

作業をこなしているだけのスタッフに「RPAで作業の自動化すすめる」と言っても、具体的に何をどうしていいのかピンとこないでしょう。

 

しかし普段から自分の仕事をExcelマクロで自動化している人であれば、RPAをどのように活用すべきかというアイディアをすぐに思いつくでしょう。

 

RPAの運用が軌道に乗ったら、それを安定的に運用する必要があります。


例えばパソコン入れ替えなどで、RPAが動かなくなることがあります。
そのような場面でもExcelマクロ使いが居れば、どうしてRPAが途中で動かなくなったのか察しがつくでしょう。

そう考えるとExcelマクロ使いにとってはRPAは自分の特技を売り込むチャンスだともいえます。(逆に考えると、今までがExcelマクロを組めるという特技が軽視されすぎていたとも言えます)

 

全てを書き出すわけにもいかないので、RPAについてもっと詳しく知りたい場合は

日経コンピューターの2018年6月21日号を購入されると良いでしょう。

  

まるわかり! RPA (日経BPムック)

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デジタルレイバーが部下になる日

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図解入門 最新 RPAがよ~くわかる本

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