松田軽太の日記

企業の情シスで働いています。このブログでは読んだ本など思いつくままに書いています。

佐藤可士和の超整理術で「思考を整理する方法」を学んだ

数年前に読んだ「佐藤可士和の超整理術」を再読してみました。

こんにちは! 松田軽太です。

さて「佐藤可士和」という人を皆さんはご存知でしょうか?
ちょっと変わった字の名前ですが「さとう かしわ」と読みます。

「さぁ、佐藤可士和なんて人は知らないなぁ~」という人も毎日のように佐藤可士和さんの仕事を目にしているハズです。

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佐藤可士和さんの仕事

佐藤可士和さんはアートディレクターという仕事をしています。
例えば楽天TSUTAYAセブン&アイユニクロのロゴデザインは佐藤可士和さんの仕事なのです。

また皆さんもよく飲んでいるセブンイレブンコンビニコーヒーのあのコーヒーマシン。
あれも佐藤可士和さんがデザインしています。

しかしアートディレクターが超整理術というのも、少し違和感がありませんか?

僕も最初は「アートディレクターと整理術って何の関わりが?」と疑問に思いました。

しかしこの本を読むことで、アートディレクターという仕事と一般的な仕事に多くの共通点があることに気が付きました。


本質を探り当てる

僕も今まで勘違いしてましたが、アートディレクターとは独自の芸術家的な感性で、ちょっと奇抜な広告を作るという仕事だと思っていました。

しかし佐藤可士和さんの仕事はそうではありません。

街中にはたくさんの広告で溢れています。

駅の中、電車の中、バスの中、テレビの画面やスマホの画面、新聞や雑誌の中。よくよく意識してみると、もう至る所に広告が溢れています。

しかしそのように大量に目にする広告ですが、記憶に残っているのはごく僅かではないですか?

仮に奇抜でインパクトのある広告を頑張って作ったところで、街中の人々が広告に目をとめるのは、ほんの数秒でしょう。

アートディレクターが「広告を作る」というのは単に商品をオシャレでカッコよく見せるのが目的ではなく、実際は、広告主も気が付いていない商品の本質的な価値を広告という形で、明確に表現してあげることが、仕事の役割になるのです。

そのために商品に対する広告主の想いを整理し、言葉やロゴという具体的なメッセージとして相手に伝えるということが必要になります。

これらを踏まえると「アートディレクターである佐藤可士和さんがなぜ整理術の本をだすのだろう?」という違和感も払拭されます。


ムダなものを削ぎ落とす

雑念を整理して、余計なものを削ぎ落とし、本質を伝えることが、アートディレクターの役割だからです。

これ、何も広告の世界だけの話ではないですよね?

たとえば皆さんの会社でも「何を話しているのか分からないダラダラ会議」ってありませんか?

これも何を議論するのかという明確な目的を整理していないから、議論すべきテーマが不明瞭なまま、たくさんの人が深く考えず、思いつくとこをただベラベラをしゃべり出すから、掛かった時間に見合わない中身のない時間を過ごすことになるのです。

つまり、まるで玩具箱をひっくり返しただけで片付けが出来ていない部屋みたくなってしまっているのです。

これではそこかしこに散らばっている雑念に捕らわれてしまい脱線しても仕方がないですよね。

この考え方はあらゆる物事に共通する普遍的な内容です。

例えばパワーポイントでプレゼン資料を作っていると「アレもアピールしなきゃ、コレもアピールしなきゃ」とアピールするポイントばかりが増えて、結局、どの部分が一番重要なのかが、分からなくなってしまうことってありますよね。

上司に提出したら、長いページ数のパワーポイントをパラパラとめくるだけで「で?結局、何が言いたいわけ?」と冷たい視線で一瞥されたりしませんか?

これは読んだ相手からすると要点が分かりにくいということです。

アピールポイントがたくさんあるのであれば、まずはアピールポイントを書き出して優先順位をつけて、このパワーポイントの中に盛り込むべきものなのか、ここは涙を飲んで削除するべきなのがを、よく考え抜いて、雑念を払って情報の純度を上げると、詰め込みすぎの資料よりも、相手にインパクトを与えることができます。

「思考を整理する」ということが、仕事や生活のあらゆる部分で重要ということですね。

日本を代表するアートディレクターである佐藤可士和さんの仕事も、実は地味な作業の積み重ねで、出来上がるのですね。

佐藤可士和の超整理術 (日経ビジネス人文庫)

佐藤可士和の超整理術 (日経ビジネス人文庫)